躯幹骨dual-energy X-ray absorptiometry(DXA)の有効性について

骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版では骨密度測定として腰椎および大腿骨近位部の2部位のDXA測定が推奨しています。対象は以下のとなります。

  1. 脆弱性骨折を有する症例
  2. 65歳以上の女性と70歳以上の男性
  3. 危険因子を有する65歳未満の閉経後および周閉経期の女性と70歳未満の男性

大腿骨近位部骨密度は、あらゆる骨折の予知能に優れており、全大腿骨近位部(total hip)か頚部(neck)の骨密度のうち、YAMに対するパーセンテージがより低値の方を用いて診断します。腰椎および大腿骨近位部での評価が困難な場合、前腕骨DXA測定を施行します。

定期的(半年に1回〜1年に1回)な骨密度測定が治療の効果判定ならびに治療継続に重要です。

自施設に躯幹骨骨密度測定装置がない場合は、是非、近隣医療機関へご紹介下さい。ご紹介の際は紹介状をダウンロードしてご使用下さい。
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大切な医歯薬連携・医科歯科連携

色々な骨粗鬆症治療薬がありますが、ビスホスホネート(BIS)は治療の中心薬剤です。BIS投与で顎骨壊死が起こる可能性があります。近隣もしくは患者さんのかかりつけ歯科医と連携し、口腔内衛生を保つ努力が必要です。

BIS処方の際は投与開始前もしくは投与と同時に、歯科への連絡が望ましいです。

入会希望・お問合わせ

倉敷骨を守る会にご入会をご希望の方、もしくは、医療関係者の方からのお問合わせは下記アドレス宛にご連絡ください。

倉敷骨を守る会公式アドレス:kurashiki_ols@med.kawasaki-m.ac.jp